2017-05

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倉山満「反日プロパガンダの近現代史」何故日本人は騙されるのか(1)

第一章 現代日本を取り卷くプロパガンダ
第一節 歴史問題

京裁判史観は誰にとって都合がいいのか

 [戦後レジーム]とは、日本が敗戦国のままであるという状況のことです。私がこの本を書こうと思ったのは、なぜ日本が敗戦国のままであるかを明らかにするためです。
 日本は対米戦争に負けて、そこによってたかってきた連中にやられてしまいました。日本を永久に敗戦状態にしておこうという三つの仕掛けが、日本国憲法と東京裁判と教育です。
この三つは、結局どれも歴史認識に行き着きます。日本を敗戦国のままにする歴史認識を「東京裁判史観」といいます。
 では、東京裁判史観は誰にとって都合がいいのでしょうか。
 保守の人はよく勘違いして「左翼は東京裁判史観だ」と言いますが、違います。藤岡信勝拓殖大学名誉教授らが「東京裁判史観だ」と批判する立教大学の粟谷憲太郎教授のような人は、「私は天皇と財閥を死刑にしていない東京裁判なんか認めません」と言っています。東京裁判なんか生ぬるいというのが戦後左翼です。
 世の中を右か左かの二分法で見ると、よくわからなくなります。せめて四分割が必要です。
 反日の構図を理解するには、

一。日本国が嫌いで、日本政府も嫌い。
二。日本国が嫌いだが、日本政府は好き(権威、権力が大好き)。
三。日本国が好きだから、日本政府の悪い点を批判する。
四。日本国が好きだから、日本政府の悪い点も批判しない。
                
 の四つに分けてみる必要があります。
 実は粟屋憲太郎教授のように、日本国も嫌いで日本政府も大嫌いという本物の左翼は、少数派です。これを第一の勢力とします。ソ連が崩壊してからずっとやられっぱなしだと感じているのがこの人たちです。
 たとえば、二〇一二年七月の参議院議員選挙で中核派が山本太郎氏を当選させましたが、彼らが多数派かというと、全然そんなことはありません。山本太郎氏のようなひとは、インターネットで騒いでいるいわゆる「ネトウヨ」の皆さんがアイドルにしてあげているようなものです。相手にしなければ、山本太郎氏は単なる無所属議員にすぎません。
 日本の権力中枢を蝕んでいる本物の反目勢力は、日本国が大嫌いなくせに日本政府は大好きな人です。これを第二の勢力とします。その頂点に君臨するのが横田喜三郎です。
 横田喜三郎の反日は筋金入りです。戦前、東京帝国大学法学部教授の時、「満洲事変は侵略戦争だ」と世界で最初に言い出しました。また、東京裁判をどうやって正当化しようかと連合国の誰も考えつかない時に「この裁判の原告は。文明”である」などと言って真っ先に正当化しています。日本人が言い出したのですから、連合国は「そうだ、そうだ」と大はしやぎでした。占領軍がいなくなってからも、「天皇などというものはこの世にいない方がいい」だとか、「憲法が禁止している戦力というのは竹槍より強い武器だから、当然自衛隊は違憲だ」などと言いながら、いざ勲章をもらえる段になると、古本屋まで含めて自分の過去の天皇制批判の本を全部回収しています ここまで極端な人となると……、実はけっこういるのですが……。

本物の保守は政府をきちん批判する

 日本が嫌いで政府が嫌いな戦後左翼、日本が嫌いなくせに政府は大好きな反日勢力に続いて、第三の立場、日本が好きで日本政府を批判する人の代表が、戦前も戦後もすっと左派呼ばわりをされて来た吉野作造です。
 東大法学部が勝手にリベラル教の教祖にしてしまいましたが、実際には吉野白身は超愛国者でした。「確かに平和が尊いのは当たり前だ。しかし、平和を維持するためには軍事力が必要である。その意味で私は軍国主義者だ」「目本の軍部はけしがらん。ドイツ型軍国主義だ。勝っている英仏を見習え」と、極めてまっとうなことを述べつつ、自分のことを[国家主義者で軍国主義者だ」と言っていました。
 日本が好きだからこそ、日本政府を徹底批判する。吉野のような人たちこそ、常に少数派の本物の保守です。

 四つ目の立場が、目本国が好きで日本政府も好きという人です。日本が好きだから政府の間違いも認める。政府を批判しないと言った方が正確です。
 この立場の人の中には、たとえば前田日明氏がいます。前田日明氏は在日韓国人二世から日本国籍を取りました。戦時中のゼロ戦の名パイロットとして名高い坂井三郎氏の生前にはしょっちゅう会いに行って話を聞き、三島由紀夫が誰よりも好きで、普通の日本人以上に日本が大好きな人です。
  本来ならば、この第四の立場の人が一番幸せなのでしょう。しかし、明治四十年に日露戦争に勝って以来、この立場を取ることが危険だという悲惨な状況になっています。
  第四の立場の弊害のひとつが、「お上のやることは間違いないだろう」という「お上信仰」 です。「はじめに」で述べた「決まったことだから受け入れる」という土壌のひとつでもあります。もうひとつの弊害が、訳がわからない「大人の態度」を取ってしまうということです。
  前田日明氏のように日本人以上に日本を好きになった人が、「あの時の戦争のやり方はまずかったみたいなことは言えない。ただ虚心坦懐に歴史を受け入れよう」と言うのならばわかります。特別な事例と言うべきでしょう。
  しかし、「日本国が好きだから日本政府のやったことを批判してはいけないのだ」だとか、 「特攻隊を行かせたとか無能な戦争指導をやった人たちにも、その時にはその時の事情があったのだ」という「大人の態度」は困ります。
 最近の私は「はじめに」で述べたように「大人の態度」批判をさんざんやって、「私子供で結構」と言うことにしています。
 特攻隊に行った人は絶対的に尊い。それは間違いありません。しかし行かせた人間は絶対的に汚らわしいありません。ここを混同してはいけません。
  少数派として前円日明氏のような人がいるのは良いのです。立場として、そういう人もま た、必要です。でも、多数がそうだったら、今回の増税政局のようなことになってしまいます。
全部がひとつに染まってはいけませんから前田氏のような人は必要ですが、そちらが多数派になってはまずいのです。日本国が大好きだからこそ、ただ政府に従うのではなくきちんと批判するという王道がしっかりとしていなければ、そこからはみ出す人が自巾になれないという矛盾があります。

  保守の人は、日本が嫌いで政府も嫌いという第一の立場の人ばかりを攻撃しますが、これは第二の立場の人、日本が嫌いなくせに政府は大好きという人にとってものすごく都合がいいことです。
  また、第四の立場、つまり日本が好きで政府の誤りも受け入れる立場の人が、日本が大好きだからこそ政府を批判する第三の立場の人を攻撃すると、第二の立場の人は自分の手を汚さずに安全地帯で身を守ることができます。
 明治時代に日清・日露戦争に勝ちにいく特からすでに、政府の木っ端役人が愛国心を独占して、国家への忠誠と政府への盲従を混同させる傾向かありました。吉野は徹底的にこれを批判しています。「余は愛国者である。しかし、政府への盲従を愛国心とわれては批判せざるを得ない」というのが彼の口癖でした。

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