2017-09

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倉山満「反日プロパガンダの近現代史」何故日本人は騙されるのか(7)

第二章 プロパガンダが得意だった戦国日本人
第二節 織田信長

田舎のゼネコンの二代目経営者


 信長がどうして普段威張り散らしているかというと、ここぞという時の土下座至局く売りつけるためでした。倉山満に土下座されても「別に」なのですが(笑)、信長みたいにプライドが高そうな奴に土下座されると「まあ、勝つたかな」と思うのが人情です。そして、信長は商人なので、フブライドは一文にもならない、土下座はタダだ」と割り切ることができました。信長包囲網でどうにもならない時は、朝倉義景にも土下座しています。

 また、織田と今川が伊勢湾の利権や三河国を争う時に、三河守の官位が欲しくて朝廷に献金合戦をしたり、信長包囲網をやられるたびに正親町天皇に調停を依頼したり、事あるごとに朝廷の権威を頼る。旧体制の破壊者どころか、ウルトラ権威主義者でした。

 よく「信長は天皇を超えようとした」と妄想を抱く人がいるのですが、信長は天皇には絶対になれません。
 また、「仏教勢力を大仰圧した」ともよくいわれますが、そも老も彼は熱心な神道主義者で、熱田神宮の氏子です。本当にどこまで尊王家だったかはともかく、過激派仏教が大嫌いだっただけで、信長にとって神道は利権です。
 司馬遼太郎さんが実際の信長と全部逆なことを言って、堺屋太一さんがさらに拡大生産していますが、では、みんなが思い込んでいる信長像は何かというと、アメリカのエリートビジネスマン社員です。ものすごく合理主義者で頭が切れて、天才肌で、独裁者で、すぐ人を切る。外資系企業のアメリカ人社長は、こういうタイプばかりです。つまり、司馬遼太郎は日本人のアメリカーコンプレックスを増幅させるのに人貢献したというわけです。

 別にGHQが司馬遼太郎に金をやって書かせたとはとても思えませんから、頼まれもしないのにやっていたということでしょう(そもそも時代が合いません)。
 ちなみに、江戸時代までどころか敗戦までは、信長を信玄・謙信より上と評価した人はまずいませんでした。明治以降では、中世史家の田中義成と評論家の徳富蘇峰だけです。つまり、信長は戦後民主主義の英雄なのです。福沢諭告などは、信長を、部下の柴田勝家や丹羽長秀と同列にしか評価していません。三人まとめて秀吉の脇役です。

 江戸幕府がなくなって明治になると、日本史最大の英雄は秀吉になりました。それまでは幕府をはばかって、徳川が滅ぼした豊臣をあまり持ち上げ過ぎるわけにはいきませんでしたが、明治になったら遠慮なしです。立身出吐と朝鮮出兵をしたのが秀吉なので、それが明治日本人の目指す姿になりました。

 「誰でも秀吉になれる」というのが明治時代のブームで、それに乗った福沢諭吉の思想をひとことで言えば、「秀吉は偉い」ということになります。福沢白身が下級武士で苦労しているので、『文明論之慨略』でも『学問ノススメ』でも、とにかく「秀吉は偉い」。慶雁義塾というのは、もともとは、「みんなで秀吉になろう」という、実は成り上がり者を育てるための塾でした。今のイメージとはまるで違いますが。

 なぜ秀吉が戦後は英雄でなくなったかというと、朝鮮出兵で外国人乞殺したからです。それに対して信艮は外国人をひとりも殺していません。
 なんと、戦後レジームの歴史認識は、こんなところにまで及んでいました。石原慎太郎氏を筆頭とする保守老人たちは、「信長は天才だ」などと言っていますが、大丈夫なのでしょうか。

 信長の魅力というのは、実は田舎のゼネコン的な躍動感です。田舎のゼネコンの二代目坊っちゃん社長が努力して大企業になり、足利義昭みたいな坊っちゃん詐欺師にさんざんに騙される。大金を巻き上げられてひどい目に遭わされながらも頑張って会社を大きくしたけれど、最後にコケた、と。






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