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倉山満「反日プロパガンダの近現代史」何故日本人は騙されるのか(8)

第二章 プロパガンダが得意だった戦国日本人

第二節 織田信長

本能寺の変で見せた命がけのプロパガンダ

 
信長を討った明智光秀は確かに大悪人ですが、本当に織田家を乗っ取ったのは豊臣秀吉です。これを隠し通すのもまたプロパガンダです。
 では、明智先秀は何者だったかといえば、信長の親衛隊長です。
 一応御馬廻衆という親衛隊がいるのでわかりにくいのですが、よく、「秀古君は中国方面司令官で、柴田君は北陸方面司令官で、滝川(一益)君は関東、中四国は丹羽君」というような言い方をされます。「明智君は京都方面指令軍という閑職に置かれていた」「検地と刀狩りの検地ばかりやらされていて、戦場での功績がない」とか。本気で言っているのでしょうか。

 「ちょっと待て」です。独裁者のそばにいる武将が一番信頼されているのに決まっています。反抗しそうな奴を遠くに飛ばして、一番信頼できる奴をそばに置いておくのは、政界でも財界でも当たり前ですね
 明智がなんて信長を殺したかについて、いじめが原因だったという説は、全部江戸時代以降の嘘らしいです。そんな話は唯一ルイスーフロイスが書いているだけです。それらしいことがあったとしても、二人の合意の上でのパフォーマンスでしょう。
 明智光秀は、いわば、田中角栄における後藤田正晴のような人です。周り全員から嫌われているけれどボスの信任は厚く、自前のなんだかよくわからない派閥を持っている。国会議員の子分はいないが、官僚には「官界の天皇」としてにらみが効いてカミソリ後藤田として怖れられ、かつ聞将軍の角さんから頼りにされている。信長におけるそういう役回りが明智光秀です。ですから、後藤田正晴が角さんの寝首をかいたようなイメージでとらえれば、当時の大の衝撃がわかるのではないでしょうか。「なぜあそこまで取り立ててくれた人を」と。

 そうでなければ、信長も本能寺に少人数で泊まっていたはずがありません。しかも、史料によっては、本能寺で火の手が上かって鬨の声が聞こえた時、息子の信忠が裏切ったと思ったらしいのです。ところが、明智が裏切ったとわかった瞬間、「もう俺の人生は終わった、自分にできることは死体を隠して生きているという嘘を流すことだけだ」と、文字通り命がけのプロパガンダを行いました。
 現に秀吉は、「信長公は生きている」というプロパガンダを流しまくって求心力にしています。「もし信長が生きていて、自分が明智についたということがわかったら、あとで何をされるかわからない」と。
 信長は明智の実力を認めていたがために、自分の死体を絶対に明智には渡さないと、命を捨てた最後のプロパガンダで復讐しています。

【此の項終】

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コメント

今晩は。クララのご本をお読みになられてますのね。
そうですか・・・そういうプロパガンダを・・・。

お姉さん、今晩は。
くららは平易の書き方のようですが、言っている事が中々容易でない所があります。
やっと全巻を2回通読しました。
成る程と思われるプロパガンダを紹介して行きたいと思います。

こんにちは。
戦国武将のプロバガンダ、面白いですね。一気に読みました。
こんな風に戦国武将の胸のうち等、考えたこともなかったので、
(なぜか生身の人間のように思えなくて)
こうして考えると、武将たちの「なぜ?」が分かってくるような気がします。
信長人気もつくられたものだったんですね。
かねがね、どうして織田信長ばかり人気があるのか、不思議に思っていたんです。
戦時中は忠誠心をかわれて石田三成が人気でしたっけ?
死後、時代の流れで自分たちの評価がころころ変わってしまう武将たちには気の毒ですが、おもしろい本の紹介ありがとうございました。

朝霧お姉さん、今晩は。

読んで頂き光栄です(いや、私が書いた訳ではないのですが・・・)
倉山満氏は若いので、従来の占領後の歴史観に囚われない発想をしています。
この本の後半にある「世界史に於けるプロパガンダ」や「反日プロパガンダに勝つ方法」などを紹介して行こうと思います。

尚、同じ倉山満氏の著作「嘘だらけの日米近現代史」はこれよりも難解ですが一読の価値があります。
(扶桑新書 760円+税)

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